こんばんわハルです。
猫のウールチューイングって知ってますか?布などを食べてしまう異常行動です。
一般的にはウールサッキングと言われていますが
布を吸うことを【ウールサッキング】、布を噛むことを【ウールチューイング】
といいます。ウールサッキングならそこまで問題はありませんが、ウールチューイングになってしまうと大変です。
食べる量が少なければ排泄されますが、腸閉塞になる危険性があります。
うちの子も1歳になるあたりから発症し、何でも噛んでしまうので本当に大変でしたが、今はもう治っています。
ウールチューイングの症状・原因を紹介します。
ウールチューイングの症状
1歳までの間に発症することが多く、たいてい2歳くらいで自然とやめる子が多いのですが残念ながら一生やめない子もいます。
布を穴が開くまで噛んでしまいます。
それ以外にも、トイレシート・猫砂・紙・段ボール・ゴム・ひもなど食べてしまうこともあります。
考えられる原因
これというはっきりとした原因は分かっていません。
早期の離乳
早い時期に母親と離れてしまった子に多いとされています。
子猫の頃に母親から十分な愛情を受けられずに離れてしまうと、母親の母乳を吸いたい・母親に甘えたいというストレスが過剰になりウールチューイングを引き起こすと考えられています。
遺伝的な要素
シャム猫・ビルマ猫など東洋系の猫種に多いことから、遺伝が関係してるとも言われています。
羊毛に含まれる成分
羊毛の根元に付着している油分を生成したものをラノリンと呼び、このラノリンに反応してウールチューイングを引き起こすと言われています。
飼い主の服を噛むのも汗の臭いがラノリンに似ているからだと考えられています。
病気による発症
胃腸疾患・糖尿病・甲状腺機能亢進症・副腎皮質機能亢進症・膀外分泌機能不全
これらの病気に異食症の症状がみられることがあります。
その他の要因
ストレス・食事の栄養バランス・寄生虫・退屈・刺激不足・消化器疾患・脳神経の異常・排便を促すため・足りない栄養の補給
これらが原因となっている場合もあります。
治療・対策
はっきりした原因が分からないので、治療法もいくつかを併用して改善を目指すことになります。
高繊維のフードに変える
噛みごたえのある固いフードを与えることで噛みたい欲求を抑えます。
ロイヤルカナンの消化器サポート
ヒルズコルゲートのw/d
がおすすめフードとされています。
獣医学書でもすすめられている方法ですが、これだけで完治させることは難しいです。
ですが、ご飯を変えるだけなら負担も少ないし、すぐに始めることが出来るので他の治療法と併用しながら取り入れてみてはいかがでしょう。
好きなだけ食べさせる
食事が不足すると悪化することがあるので、常に満腹感を与えることで改善がみられることもあります。
当たり前ですが、この方法を続けると肥満になる可能性が高いです。肥満になると、別の病気を引き起す可能性があるので、個人的には最終手段と考えています。
対象物に嫌悪条件付けをする
例えば靴下やタオルといった特定の物だけ噛むのであれば効果は高いと思われます。
柑橘系やいたずら防止スプレーなどで、猫にとって嫌な臭いがすることを学習させることが目的です。
ただ、カラシなどの刺激が強いもので嫌悪条件付けするのはやめましょう。
たくさん遊ぶ
運動不足や寂しさが原因の場合は効果が期待できます。
短い時間でもいいので1日に複数回遊んであげましょう。
転がすとフードが出るおもちゃや、少量のエサを隠し狩猟本能を刺激するような工夫も効果的です。
留守中でも遊べるようにキャットタワーを置いたり、数種類のおもちゃで飽きさせないようにしてあげましょう。
対象物を隠す
最も効果的な方法ですが、何でも噛んでしまう子だと全ての布製品を隠さなければいけなくなるので難しいです。
寝る時や、留守にする時はケージに入れておくことで防ぐことができます。
薬を処方してもらう
布に嚙みついてる時に異常に興奮する場合は、強迫性障害をもっている可能性があると考えられています。
セロトニンを増加させる薬を処方することで改善する場合もあるので、あまりに症状がひどい時は獣医さんに相談してみましょう。
日光を浴びることもセロトニンを分泌させるのに効果的なので、十分な日光浴をさせてあげるのもいいですね。
まとめ
ウールチューイングは、やっかいな病気です。
はっきりとした原因が分からないので、飼い主が手探りでその子に合った対処法を見つけていくしかありません。
もし、家で産まれた子を里親に渡すときは、しっかり離乳を終えてからにしましょう。
どんなに可愛がっても、母猫の愛情には勝てませんからね。
以上、ウールチューイングの原因と対策でした